クレンジング法によって肌コンディションが決まるといっても過言ではないことをマルティナセミナーやコラムで繰り返しお伝えさせていただいています。
前回のコラムでは、美容家Caoruさんが実際に「梅雨から夏にかけてシアーナ、ローズ、サルビアの3種類のクレンジングミルクからその日のコンディションに合わせて選ぶことで、肌トラブルを未然に防いでいるお話を伺いました。
トラブルが起きそうな状況を肌状態を見て判断するのはもちろん、その日の過ごし方がどうだったかを考え、アイテムを選ぶ。肌との対話を楽しみながらケアする、素敵なことですね。
今回は「クレンジングの使い方・肌コンディション別使い分け」についてご紹介します。
編集部: 5minマルティナ式マッサージクレンジング法を続け、乾燥肌の方はもちろん、にきびでお悩みの方など幅広いお悩みの方の肌が改善されているのをセミナーやお問合せを通して実感し、嬉しく思っています。
肌トラブル・肌荒れと一言で言っても症状も原因も様々ですが、主な症状から教えていただけますか?
Caoru: 主な症状として挙げられるのは
①乾燥
②乾燥による赤みや痒みを伴う敏感な症状
③毛穴の開き・黒ずみ
④ニキビ・吹き出物 などです。
まだまだ症状は他にもありますが、特に多い症状であるこの辺りを解説していきましょう。
編集部:はい!ではこの主な①~④の症状に対してどのような対策をクレンジング法でしていくことができるのかを教えてください。
Caoru:まず①乾燥が肌トラブルの最も大きな要因となっているのは皆さんもご存知でしょう。②敏感で赤みが出やすいといったトラブルも元の原因は乾燥によるものです。
お顔は外気にいつも触れています。皮膚の一番表面にあるわずか0.02㎜の薄さの角質層がいわゆるバリア機能の役割をし、肌トラブルから守ってくれています。
角質層は細胞がレンガのように積み重なり、異物が外から入るのを守っています。
このバリア機能が正常に機能しなくなってしまうと、乾燥、そして乾燥が極度に進むと敏感になり赤みや痒みが出てしまい悩みが深刻になっていきます。
紫外線や細菌などから肌を守るためにも、角質層のうるおいを十分に保ちうるおいを蓄えることが重要なのです。
②敏感な時は、特に注意が必要です。
クレンジングはシンプルな処方で鎮静効果のあるシアーナクレンジングミルクをたっぷりと7プッシュほど取り、指のタッチをいつも以上に軽くしてくるくるとやさしくマッサージしながらミルクを肌に入れていきます。
マルティナのクレンジングミルクは通常は手と顔を濡らす前に肌にのせてお使いいただくよう処方されていますが、赤みなどの敏感な症状が出ている場合に限り、お顔を少し水やフローラルウォーターで濡らしてから使います。またマッサージしている間も指の滑りが悪くなったら、クレンジングミルクも必要なだけ足すのと同時に、指先にも水をつけましょう。
これからの季節、紫外線を浴びて赤みが出てしまったという方が増える時期です。紫外線を浴びた日のケアも②敏感と同じようにケアしていただくと赤みが早くひきます。
敏感な症状は肌にとって緊急と言える事態。
刺激を与えずにかつ汚れはしっかりオフする方法として、上記方法をおすすめします。
①乾燥 で赤みなどはない時には、手と顔を濡らさずにクレンジングミルクの量をたっぷり取り、クレンジングミルクに含まれる良質な水分油分をしっかりと肌に与えながら5minマルティナ式マッサージクレンジング法をし、その後の保湿ステップをしっかりと行うことでノーマル肌へと導くことができます。
次は、③毛穴の開き・黒ずみ ④ニキビ・吹き出物 について。
ほどよく汗をかき、血行がよくなるこの時期は毛穴の開きのお悩みもぐんと増える時期です。
毛穴は代謝にも関わるもので、開かないといけないけれど、開きっぱなしもまた問題です。通常は一時的に開いても自然と閉じるものですが、暑い場所に長時間いたりと毛穴の開きが気になる時にはクレンジング後に冷タオルを用いたり、収斂効果のあるサルビアフェイシャルローションやローズフェイシャルローションでコットンパックするのもおすすめです。
鼻周りなど部分的な毛穴の開きをケアするときには、部分パックをしましょう。
また、③毛穴の黒ずみ、④ニキビ・吹き出物(皮脂が酸化して溜まってしまったコメドなど)も日々クレンジングで落としきれていなかった汚れの積み重ねによってできてしまいます。
ニキビは角質が厚くなり狭くなった毛穴に古い角質や皮脂が詰まってしまい、炎症を起こしているもの。
にきびの原因は見た目だけで特定できるものと、生活習慣やストレスの影響、ホルモンバランスも密接に関わってくるため、特定が難しいものもあります。
- 皮脂分泌の過剰:額・鼻・顎
- 水分油分のアンバランス:額・顎
- 消化器系トラブル:口周り~顎
- 副腎皮質ホルモンの乱れ(生理など):フェイスライン・顎
お顔の中でも頬はにきびができにくい箇所で、頬ににきびが現れてしまったら、毛穴汚れがしっかり落とせていない可能性も大いに考えられます。
サルビアクレンジングミルクやローズクレンジングミルクを用い、
ていねいなクレンジングを実践しましょう。
また、クレンジングと併用しておすすめなのが、ピーリングソフトです。
ピーリングソフトを使うと肌のコンディションがよくなる方が多いのですが、その理由はターンオーバーが乱れているためです。
ターンオーバーの乱れもまた、睡眠不足、加齢、ホルモンバランスの乱れ、紫外線を浴びることなど様々な要因が考えられます。
最も紫外線が強いこの時期、たくさん紫外線を浴びて赤みが出てしまった時にはピーリングより先にまず鎮静をさせることが第一優先ですが、赤みが落ち着いたら次にすべきはピーリングで角質ケアをし、肌のターンオーバーを整えること。
皮脂が出やすい部分や黒ずみ、毛穴の詰まりが気になる箇所があれば重点的に使いましょう。
肌はゾーンによって状態が異なりますから、そのゾーンに合わせたアイテムを用いてケアすることで、全体のバランスを均一に整えていくことができます。
ノーマルスキン(お悩みのないグッドスキンの意)を目指してケアしましょう!
編集部:ありがとうございました。マルティナのクレンジングミルクの使い方がわからない方は@marutina_organicのIGTVをご覧くださいね!
次回もどうぞお楽しみに♪
美容家 Caoru
バンタンデザイン研究所:ヘアメイク科/フェイシャル専科講師
日本エステティック業協会 AEA 認定講師
日本エステティック業協会 AEA インターナショナルエステティシャン
大手エステティックサロンにてエステティシャン~スパマネージャーを歴任、技術とホスピタリティなどの経験を積み、各界の VIP や有名女優を担当しゴッドハンドと言われる。
その後美容商社、化粧品メーカーにて海外ブランドのナショナルトレーナーとして国内のサロ ンへ講習を担当する。
フランス・パリ、イタリア・ミラノの美容学校との提携にて海外のフェイシャル、ボディテクニックを習得後、独立し、美容コンサルティングとしてホテルスパ、化粧品メーカーなどのコンサルティング、美容学校、プロの技術者向けに技術指導をするかたわら 2017 年スキンケアアプリ開発監修を行い現在に至る。
https://leclat-beauty.com/